徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 立命館大学「禁衛隊」徽章

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その昔、骨董市でこの徽章を初めて見たときは、正体が分からなかった。それでも分からないなりに、なんとも言えないインパクトに惹かれて値段を聞くと、意外なほどの高い値段を言われた。冗談じゃない、と買う気も失せたのだが、その後、この徽章の正体を知った。

立命館大学の禁衛隊。昭和大礼を機に設立された、立命館大学の学生による私設の御所警備組織である。
正体が分かってみると、なんだかほしくなってきたのだが、かといって高い金を出すのもシャクだ。運の良いことに、その後しばらくしてからかなりの安値で買うことができた。それがこれである。

特に装飾性もなく、楕円形の型に、ただ「禁衛隊 立命館」と文字が打ち出されているだけである。厚みのある銅製で、手にとってみるとけっこう重みがある。大きさは測ってみると39×33mmくらい。これを胸につけて京都御所を闊歩した学生の得意や思うべしである。もっとも、終戦とともにこの組織も消滅。以後、戦後の立命館は、戦前とは逆に、学生運動の盛んな大学として活躍することになる。

詳しい人によれば、時期などによって、この徽章にはいくつものバリエーションが存在するらしく、それを集めている人もいるときく。やっぱりこの徽章のインパクトに魅力を感じる人はそれなりにいるようである。