徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 警察功績章

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国や企業、各種団体に表彰制度があるように、警察組織にも同様のものがある。「警察表彰規則」で8通りの表彰の形式が定められている。
最上位が「警察勲功章」で、以下「警察功労章」、「警察功績章」、「賞詞」、「賞状」、「賞誉」と続き、ここまでが警察職員が対象。
「警察協力章」と「感謝状」は警察部外の者、つまり我々でももしかしたらもらえる可能性がある。残念ながら、どんなに命がけの防犯活動を行おうと、ふつうのひとは「勲功章」はもらうことができない。

なお、それぞれどうすればもらえるのか、警察職員が対象の勲功章~賞誉でみてみると、
「勲功章」は「特に抜群の功労」、「功労章」は「抜群の功労」、「功績章」は「特に顕著な功労」、「賞詞」は「多大の功労」、「賞状」は「顕著な業績」、「賞誉」は「功労があり、もしくは成績が優秀」という表現が用いられている。
じゃあ「抜群の功労」と「特に顕著な功労」が具体的にどの程度の内容を指すのかはさっぱり分からない。
こういうのはこれまでの慣例が大きくものをいう世界であって、長年積み重ねられてきた膨大なデータベースによって個別の事例が判別されていくのであろう。おそらく、かなり具体的かつ詳細な判断基準が存在すると思われる。

勲功章はさすがに数が少ないようだが、功績章なら容易に見つけることができる。今日の一枚はこれである。
縦長楕円のバッジであり、桜の葉花が日章(警察のシンボル)を囲んでいるデザイン。縦4.8×横3.5cmとけっこう大きめ。功労章も同じ大きさだが、勲功章となると縦6.5×横5.0cm(「規則」による)もあるので、相当大きく感じられるはずである(デザインはどのクラスも基本的には同じようだが、色が異なる。むろん上位の方がより派手)。
桜と日章という、これぞ日本警察!という感じのかなりベタなデザインだ。

上述の「規則」第9条によれば、「警察勲功章、警察功労章および警察功績章は、上衣の右胸につけるものとし、警察官または皇宮護衛官が制服を着用するときは、常にこれをつけるものとする。ただし、服務上支障のあるときは、この限りでない。」とされているので、うーむ、見たことがない気がするけど、よく気をつければその辺の警察官もつけているのだろうか。今度から注意してみてみよう。あんまり警官をジロジロ見るのも何だけど。