徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本善行会 善行銀賞

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社団法人日本善行会というのがあって、これはどういう組織だろうか。
公式サイトでは、「善行は、社会を照らすともしび。本会は、宗教、思想、政治、国境をこえて、人間愛に生き、いつでもどこでも、誰にでもできる善行と国際親善の輪をひろげ、みんなのしあわせのために、明るく住みよい社会環境づくりに努めます。」。

なにかの宗教または政治思想じみた組織では、とつい疑ってしまうのが私の悪いクセで、ネットで機関誌「あかるいニュース」などを見てみたが、活動内容はボランティアやチャリティー活動など。誤解を恐れずいえば、「ぬるい話題」ばかりで、特定の宗教的・政治的思想はどうも希薄だ。

さて、日本善行会の活動の中で大きなウェイトを占めるのが表彰事業のようだ。
公式サイトでは決算書が公開されていて、それを見ると平成21年度収支決算を見ると、収入は会費や宝くじ協会の助成金、寄付金などで、合計約4千万円。
対して支出決算は、事業費支出が約3,500千万円、事業内容で最も額が多いのが何と表彰事業で1,600万円あまり。上述の機関誌でも、この表彰関連情報に多くの紙面が割かれている。

画像は、この表彰事業で授与される善行銀章である。花と葉、中央には伸びゆく若葉が描かれており、会のシンボルマークでもある。
日本善行会の表彰メダルには、善行金章、善行銀章、善行銅章の3種類がある。日本善行会の表彰システムは、毎年11月に秋期善行表彰が行われ、銅章が受章者に授与される。さらに5月には特別表彰が行われ、ここで金章と銀章が授与されることになっている。ただし、銀章は銅章受章者、金章は銀賞受章者でないと表彰の対象にならないので、それなりにハードルが高いのであろう。
具体的に、どのような善行を積めば表彰されるのかは、公式サイトにも書いてないので不明。まあ、おおよその基準は内部では持っているのだろうが。

受章者の数はどのくらいかというと、平成20年機関誌によれば、金章は14名と1団体、銀章は68名と6団体、銅章が個人643名と81団体となっている。
私は、銀章と銅章はたまに見かけるし持ってもいるが、金章は見たことがないように思う。確かに少ないわけである。

ただまあ、この銀章を見てもらえれば大体わかると思うが、モノ自体はあまりよくないと評するしかない。若葉デザインはダサっぽく、リボンやピンの止め方もいかにも安っぽさが漂う(個人的印象です)。全体のツクリに全く高級感がないばかりか、ついでにいえばオリジナルケースの桐箱も必要最小限という感じ。
私としては、金章は見てはみたい気もするが、売っているのを見つけても欲しいとは思わないかもなあ・・・という気分である。要するに、私の好みとは全く合わないのである。