徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ソ連 チェルノブイリ原発事故処理従事者メダル

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今年はどうなることかと思われたゴールデンウィーク。さすがに自粛ムードにも飽きがきたか、帰省や旅行による渋滞が各地で発生。まあこれでいいのかもしれない。
それでも、せっかくの連休でもなにか気分が晴れないのは、見通しの立たない原発事故のせいだ。

事故収束の先行きは相変わらず見えず、示せ示せとみんなに言われて仕方なく出した事故作業工程表も、出せば出したでそんなの可能なのかと批判されるのだから関係者の苦悩は想像するに余りある。それでも一番同情すべきなのは、やはり帰るべき故郷や全財産を失った人たちなのだからどうしようもない。

今や福島は、世界中で東京や京都に並ぶ有名な地名になってしまい、マスコミではカナ仮名書きで「フクシマ」と表記されることも多くなった。ヒロシマナガサキと同列扱いになるのか。
これから原子力発電所の名前は、イメージダウンを避けるために固有名詞をつけるのはやめた方がいいのかも。「東電D原発1号炉」みたいにするとか。

さて、この事故のおかげで再度クローズアップされるようになったのがウクライナ(現在)のチェルノブイリである。福島原発とは比べものにならないくらいの惨事であった。キエフ州の一地方にすぎなかったこの地名は、事故により世界中に知れ渡ることとなる。あの事故から、先月で25年目を迎えた。

画像は、当時事故処理作業に当たった軍、警察、民間人などに贈られた記念メダル。どのくらい作られたか知らないが、非常に多く作られたモノのようで希少価値は全くなく、市場価格は数ドル。私もさすがに買う気が起こらないシロモノで、この画像は私のコレクションではないので念のため。

大きな赤十字型の中に描かれているのは人命を表す血の雫と放射線アルファ・ベータ・ガンマ線である。
ソ連ではこのようにいろいろな記念にメダルを作り記念として関係者に贈ったが、日本にはその習慣がないのでフクシマ・メダルが作られることはないだろう。