徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 人民功臣バッジ(1950年)

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このバッジは建国初期の毛沢東モノとしては有名で、比較的多く作られたとみえる。
人民功臣」というのは、要するに革命に功績のあった人物を表彰するための呼称。中国ではいろんな組織のいろんなレベルでの「人民功臣」表彰が行われた。

このバッジの裏面には「上海亜州廠製」のメーカー名と、「一九五〇年」の文字がある。非常に完成度の高いバッジで、表面の毛沢東は別パーツになっている。背景にたなびく国旗の表現もなかなか優れているし、リボンに五角星の飾りをつけるあたりもポイントが高い。なにより肩から上を描いた毛沢東の表現がよくできている。
建国直後は、優れた毛沢東バッジが作られた時期でもあるが、このバッジも代表的秀品としていいだろう。

新中国誕生以来(1949年)、国民党の青と白を基調とするバッジは終わりを告げ、赤と金がバッジのカラーの主流となっていくのである。