徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 中華人民共和国中央人民政府成立記念バッジ(1949年)

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今年もニュースで中国ネタには事欠かなかった。その割に注目されなかったのが中国の建国記念日、すなわち国慶節で、私も気がついたら過ぎていたよ。
一昨年は建国60周年記念ということで軍事パレードなどが行われてハデだったが、今年については特にどのマスコミでも扱いは大きくなかったためである。

というわけで恒例の中国の国慶節バッジ。それも、1949年10月1日、中華人民共和国が成立したときの記念すべきバッジである。
何年か前に一度紹介したことがあるが、その後同じバッジをまた入手・・・と思ってよく見たら微妙に違うのに気がついた。並べて紹介しよう。
始めに手に入れたのが向かって左、後で追加したのが右。
よーく見ると、まず大きさからしてちょっと違い、左の方が若干大きい。また、「中華人民共和国中央人民政府成立紀念」の書体も違う。左は明朝体、右はゴシック体である。
その他、描かれている天安門も細部を見ると微妙な違いが見つかる。

この2枚、裏面を比べてみるとツクリはほとんど同じであることから、同じメーカーの作であることは間違いない。おそらくは大量に作られたバッジで、そのために複数の金型が存在したのだろうと想像している。

デザインとしては、北京秋天を思わせるスカイブルーを地に、鮮やかな天安門の壁や瓦が描かれ、その上にたなびく五星紅旗を配置。安定感抜群である。
この後、中国のバッジは政治運動の激化とともに独自の発展を遂げていくことになるが、この「天安門+国旗」デザインは、連綿と受け継がれていくことになる。