徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

モンゴル 蒙古連合自治政府 最高警察功労章

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2005年からスタートした当ブログの、9回目の誕生日。奇しくも今日6月1日は「徽章の日」なのであった。
せっかくの日にチンケなバッジを持ち出してもつまらない。少し重みのある一品でも紹介しよう。

1939年、日中戦争の最中に、日本は内蒙古に「蒙古連合自治政府」を打ち立てた。中国切り崩し作戦の一環である。まあモンゴル版の満州国みたいなものと思っておけばいいか。そして満州同様に、ソ連の侵攻によってあっけなく崩壊した。

この堂々たるメダルは、その当時のもので、おもしろいことに日本語とモンゴル語が併記されている。中央の「功」も、裏面にある「最高警察功労章」にも。
メダルのツクリは3層構造で、中央の赤い星章、その周りの井桁模様、そして鳩と五色の円。そのため厚みがあって、重い。
五色の七宝と金銀の色でとても派手なデザインだ。

中華民国では警察のシンボルは鳩であったが(今の台湾もそうだ)、モンゴルでもそうだったのかと思うと感慨深い。

他にも蒙古連合自治政府モノは持っているが、大体もっと簡単のものが多く、これだけ気合いの入ったモノは珍しい。最高警察功労章、というからには、いくつかの階級があるメダルだったのかもしれない。

【関連の既出項目】
蒙古連合自治政府バッジ