徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 都市交通労働組合バッジ

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連日橋本大阪市長の動向がメディアの注目を集めている。こんなに注目される市長さんが他にいるだろうか。一足飛びに、将来の首相候補、なんて目されてもいるようだ。
特に大阪のような大都市圏の行政には、予算規模が大きいだけに、確かに多くの無駄が累積しているだろう。そこにメスを入れる役割を期待されているのだろう、大阪市民の支持は絶大のようだ。

が、メスをふるえば血も流れる。無駄のカットには誰もが賛成でも、あんたの給料が無駄だよ、と言われてもまだ賛成するかといえばノーである。私の目からは、競争の奨励と懲罰の強化がこの人の基本的スタンスに見える。それをどう感じるかが、この人への賛否となって分かれているようだ。

話題なのが大阪市営バスの運転手の給料を38%カットする、という方針。民営バスに比べて高すぎること、バス事業の赤字などが問題視されているようだ。
大阪市営バス大阪市交通局)の労働組合は、大阪交通労働組合であり、全国組織である日本都市交通労働組合の加盟組合となっている。
日本都市交通労働組合は、全国29組合が加盟、組合員数は3万人という。

橋本市長VS大阪交通労働組合の対立は、飛ぶ鳥を落とす勢いの市長に対し、組合側の旗色が相当悪い。このままでは大幅な給料削減は免れないだろう。となると、大阪だけじゃなく他の公営交通への影響もいずれは必至。都市交通労働組合としては、どう対抗していくのか気になるところだ。

確かにかなり高額なバス運転手の給料削減には、反対者はいまい。が、その次の段階は事業の黒字化だ。つまり不採算バス路線の清算。儲かる路線だけの運営に専念し、それで黒字化が達成されても、本当に市民はまだ賛成するのだろうか。その時になって、これはおかしい、となるのだろうか。

余談が過ぎた。
画像のバッジは、都市交通労働組合の組合員章。戦前からの流れをくむ組合だけに、バッジの数はかなり多い。ここには3種あげたが、私の手元にも10種くらいある。
バッジは、これも戦前から続くシェイクハンド・シンボル。ひと目で労働組合バッジとわかるおなじみのシンボルである。上下に「交通」と書かれたモノ、「都市交通」と書かれたモノなど、いくつかのパターンがある。
これら製作時期は不明ながら、最近の作とおぼしいバッジでもデザインは同じで、そこに組合の歴史へのこだわりが感じられる。21世紀のこの時代、いくら伝統ある労働組合でもこのデザインは時代がかっていすぎるような気もしないでもないけど・・・。