徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

スウェーデン ノーベル賞メダル

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医学生理学賞メダル
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平和賞メダル
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メダルの金型(スウェーデン王立造幣局

iPS細胞の研究でノーベル医学生理学賞京都大学の山中教授が受賞。ひとしきりこのニュースでメディアは賑わった。このところ少し、日本はノーベル賞づいているなあ。
毎年話題になる(議論を呼ぶ)平和賞、なんとEUに決定したというのには驚いた。もうEUってダメかも・・・と思わせるこのタイミングで、なんでよ??と思うが、まあそのあたりが平和賞らしいといえばらしいのかも。

今日はせっかくなので、ノーベル賞メダルについて取り上げてみようと思う。

ノーベル賞は受賞すると、ノーベル財団の規約により、賞金(小切手)、賞状、そしてメダルがもらえることになっている。
メダルといっても、オリンピックのメダルなどとは異なり、首から提げるリボンもなにもついていないので、身に帯びることはできない。メダル本体のみである。
ノーベル賞におけるメダルの印象が割と薄いのはそのせいではないかと思っている。

これがいかなるメダルであるかは、ノーベル財団の公式サイトに詳しい。
大きさは直径66mm、重さ200g。66mmといえば、私の指幅4本分より小さく、この種のメダルとしては特に大きいというほどではないだろう。1902~2010年はスウェーデン王立造幣局で製造されたが、2011年はノルウェー造幣局で製造されたとある。
材質は、1980年までは純金製だったのが、それ以降は18金に24金メッキを施したモノとなった。
表面のデザインはすべてアルフレッド・ノーバルの肖像だが3種類ある。①物理学賞、化学賞、医学生理学賞、文学賞、②平和賞、③経済学賞の3つである。それぞれ彫刻家が異なっているので、同じノーベル賞メダルとはいってもかなり印象が違う
裏面は、物理学賞と化学賞が共通している以外、賞によって異なり、例えば医学生理学賞では、医学の神が泉の水をくむ図、平和賞では、3人の男が輪になっている図、である。
この辺、デザインが共通の部分があったり異なっていたり、賞の歴史が反映している。

受賞者は、希望により限定3個まで公式レプリカを作製できるそうで、なかなかきめ細かい対応。わが国では勲章を受章した場合、ミニチュアメダルを実費購入できることになっており、ノーベル賞メダルもおそらくレプリカ分は有償支給じゃないかと思うがどうなっているのだろう。
何しろ名誉ある賞だから、人情としては、メダルも制限いっぱいまで欲しいと思うのではないかと思うが。