徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

イギリス 2012ロンドンオリンピックメダル

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始まれば始まったで結局見てしまうオリンピック競技・・・イギリスとの8時間の時差のせいで、競技の決勝は深夜になってしまう。しかしまあ、逆にいえば夜更かしさえ覚悟すればだれでも見られるわけで、普段は関心のない競技でも、選手たちの必死の戦いぶりに、ついつい見てしまっているという人も多いのではないか。

オリンピックといえばメダル争奪戦だ。
ふと想像するのだが、もしオリンピックにメダルがなければどうだったろう。勝利選手にただおめでとうと祝辞だけ言っておしまいにするというスタイルだったら、果たしてオリンピックがこれだけの世界的人気イベントになっただろうか。メダルというアイテムを導入したシステムが見事に当たったのだと思う。近代五輪の父、クーベルタン男爵の発想なのかな、これも。

日本選手団はなかなか苦戦しているが、メダルを手にした感想を聞かれた選手たちがみな一様に「重いですね」と答えているのが気になっていた。トップ選手ともなれば、過去のオリンピックや世界選手権などでこれまで多くのメダルを手にしてきているはず。確かに、胸に提げたところを見ると、けっこう大きそうには見えるけどな。
そんなに重いのか?と思って調べたところ、「ロンドン五輪金メダルの重さは400グラム。直近5回の五輪金メダルの平均と比べ、2倍以上の重さとなる」。なのだそうだ。大きさは、直径88mm、厚さは7mm。
2倍以上って、そりゃ重いわ・・・

なお、上の画像は、左から金、銀、銅メダルの表面、一番右が金メダルの裏面である。
金メダルから順に小さくなっていくように配置されているが、実際はそうではない。
画面上で見る限り、実物のメダルは金銀銅ともすべて同じ大きさである。

今回作られた数は、パラリンピックも含めて4,700個にのぼる。貴金属価格はこのところ高騰しているので、制作費の割増分もバカにならないはず、などとケチなことをつい考えてしまう。むろん、金メダルは銀に金メッキであって、ムクではない。あんまり噛んだりすると中の地金が露出してしまうはずだ。
なお、製作はイギリス王室造幣局。過去3回の日本でのオリンピックの際も、日本でも造幣局が製造に当たった。

夏のオリンピックは表側デザインは勝利の女神ニケ像と決まっているので、あまり大会ごとの変化は少ない。そこで、今回のように大きさにこだわったり、リボンに凝ったりするのである。冬季オリンピックではデザイン上の規定はないため、毎回かなり個性的なメダルが登場する。前回のバンクーバー五輪では、うねうねと変形した形で、しかも1個1個すべて異なるデザインのメダルが登場した。

裏面は、今回の大会のロゴマークが使われている。でも、あんまり好きじゃないな、このロゴ。大会に共通して使われている角張って右に傾いだフォントもちょっと趣味ではない。なんだか、ただデカイだけかよ今回のメダルは・・・という気がして、私の中では評価は高くないのであった。

でも、日本ももう少し金メダルをかせいで欲しいなとは思っているので、選手の皆さん、がんばってください。