徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 2020年東京オリンピックバッジ

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先月9日、猪瀬(前)知事の辞職に伴う東京都知事選が行われた。選挙戦では、よくわからない争点を巡って盛り上がらない論戦が行われ、結果として桝添新都知事が誕生した。まあ対抗馬も対抗馬だったので、選挙民の消去法的選択の結果というのが大方の見方のようで、投票率の記録的低さを見れば、おそらくそれが実態だったのだろう。

2020年の東京オリンピックまで桝添知事がその椅子を守っていられるかどうか、先はなだ長いので何とも言えないが、自民党公明党の応援を受けて「世界一の都市を目指す」と言っている以上、オリンピックには積極的なのだろう。まだよくわからないのだけど。

さて、その桝添知事が公職選挙法違反の容疑で、市民団体から告発されたという記事があった。
なんでも、「東京都町田市のホテルで開催された個人演説会で、舛添本人と受付スタッフ数人は約500人の来場者に対し、選挙用の法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジを配布」したというのである。
公職選挙法第199条の2は、
政治家は当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもっても寄附をしてはならない」と定めている(ただし例外規定あり)。この規定に、桝添知事のバッジ配付は違反しているというのだ。

このバッジは非売品で、「ネットオークションでは3000円ほどで売買されているレア物だ」などと書いている新聞もある。実際にネットオークションで検索してみると、無数に出品されているではないか。どうもレア物というのは言い過ぎな気がする。それでも軒並み入札されていて、落札額は1個2000~3000円くらいになっているようだ。
高いよなあ!私なら意地でも買わない。

配付されたのと同じモノが、この画像のバッジである。最近、政治家などが胸につけているのを目にする。東京オリンピック開催決定後に使用されているタイプである。組織委員会が配付しているというウワサも聞くが、これは知人からもらったモノで(もちろんタダだ)、正確な出所は知らない。
非売品ということだが、これだけたくさんオークションに出品されているのだから、じきに値段は落ち着くはずだ。
思うに、ソチオリンピック開催ということもあって、最近オリンピックグッズが何となく人気を集めているだけではないだろうか。

オークションに出せば値段が付くのだから、有価物の配付だということになるのかどうか、選挙における非売品バッジの配付がどう判断されるか。告発の行方がちょっとだけ気になる。
それにしても、考えてみれば、こんなことでバッジがニュースになるのも珍しいことだ。