徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

(雑感)私の社員章、新入社員とバッジについて

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サラリーマンには悲喜こもごもの4月。この土日は新年度初めての休日となったが、とりわけ、新入社員はさぞかし緊張で疲れたことだろう。

私も駅などで新入社員らしきスーツ姿の若者を見ると、つい昔を思い出して、まぶしいような少し痛ましいような気分になる。しかし、がんばってほしい。結局、世界は君たちのものなのだから。

そして、彼らの新しいスーツにはピカピカの社員章が輝いている。

私の場合、確か4月当初の新規採用研修で徽章をもらった。厳密に表記すると「き章」であり、人事課の規定を見るとそうなっている。さらに、「もらった」というのも正確ではなく、「貸与」である。つまり、私が使っている「き章=バッジ」は、私の所有物でなく、貸し出されたものなのだ。退職時には返納しなければいけないことになっている。実際、この前も退職者予定者は総務担当者にバッジを渡していた。私もいつの日か、必ず返すことになる。

裏面に「純銀」と刻印されたバッジは、新品でちいさなビニール袋に入っており、それをもらった時は本当に組織の一員になったという実感がわいた。地味でごくありふれたネジ留め式のバッジに過ぎないが、何となくありがたく、重みを感じたものだ。

ところが、私はその貸与されたバッジを、初めての研修中にいきなり紛失した。なんと1週間と持たずになくしてしまったのだ。上着の胸ポケットに入れていたのを忘れて、脱いだ上着を手に持っていたのがいけなかったようだ。
しかたがないので、当時の事務所の女性職員にお願いして紛失時の手続きを教えてもらい、再交付書を書いて提出した。所長からはもっとちゃんと管理するようにとたしなめられ、さすがに情けない思いがしたものだ。それ以来、服につけてない時も絶対なくさないように注意するようになった。

私の職場ではあまり日常バッジを服につけることはなく、少し改まった場に出る時にだけつけている人が多い。本当はいつもつけているべきなのだが、そういう人は少ない。したがって、服につけていない時のバッジの保管方法は人によって様々だ。
以前、手帳に穴を開けてそこにバッジをつけている上司がいた。その方法を真似しようかとも思ったが、バッジの表面が擦れてキズつきそうなのでやめた。
私は、結局小さなプラスティックケースに入れるようにしている。

2個目のバッジはまだなくしていない。しかも、保管方法にも気をつけているため、おそらく他の人よりも私のバッジは美しい状態を保っている(笑)。

しかし、このバッジも所詮貸与品である。いつの日か返さなければいけないと思うと、ちょっとさびしいものがあるなあ・・・。