徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 兵庫県会議員章(昭和30年製)

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今年の流行語大賞にノミネートが確実視されている兵庫県議会議員(野々村氏)の号泣謝罪会見
食事中、ニュースで見ていて、あやうく口の中のものを吹き出しそうになった。ある意味衝撃的映像であった。

なんでもやり過ぎっていうのはアダになるもので、全国でニュースになってしまったため、本人は議員辞職を余儀なくされたどころか、今や詐欺容疑で捜査中とのこと。

政務活動費というのは、地方議員の政策立案活動を支援するために認められている経費であって、給与とは別に支給される。都道府県によって異なるが、兵庫県は月50万円だそうだ。
どこでも概ね報告書の提出が義務づけられている。つまり、調査研究などに必要な経費としての支出として認められているのである。

しかし、その必要範囲の捉え方はかなりあやふやで、正直、従来は「第二の給与」くらいにしか考えていない議員が多かったと思う。観光地に出かけても、観光産業の実態調査、などといえば通ってしまうのである。
報告書の提出や領収書の添付などのルールが厳格化されてから、ちゃんとやるようになったのかと思えば、年200回出張したけど電車を利用したので領収書は不要でしょ、などと平然と言うヤツが出てくるのだから、大したものである。

政務活動費は以前から問題になっていて、廃止を訴える市民団体も多い。もっとも、廃止などしなくても、監査体制を厳格化すれば、黙っていてもほとんどゼロになってしまうのではないかと思う。

というわけで、今日の一枚は兵庫県会議員のバッジ
昭和30年のもので、ズッシリとした純銀製。現在の青紫のザブトン付き全国共通議員バッジとは全く違ちがう。この頃は全国で個性豊かなバッジが作られていたのである。
13弁の菊花章の中央に、兵庫県の県章である「兵」の字が描かれている。

野々村議員も念願の県議会バッジを失ってさぞ落胆したことだろう。
もっとも、同情する人はたぶんいないと思うけど・・・