久しぶりの投稿になってしまったのには理由があって、仕事が忙しかったことと、最近メッキリ欲しいバッジが手に入らなくなってしまったことだ。欲しいバッジが手に入らないというのにも理由があって、そもそもいいバッジが減っているということと、いいのがあっても高くて買えないということだ。さらに高くて買えないというのは、バッジ相場が昔よりも上昇しているということと、私自身にカネが昔ほどはないということだ。身もフタもない理由である。
まあ、どうしようもないことを嘆くより、こんな事態になる前に、ある程度のコレクションを築くことができたことを幸運と感謝すべきであろう。
さて、今日は久しぶりにコレクションケースをかき回して見つけた小さなバッジを紹介しよう。
昔風マイクの型に、「CIE」さらに小さく「NHK」とある。縦に安全ピンが付いていて、裏面に文字はない。
昔風マイクの型に、「CIE」さらに小さく「NHK」とある。縦に安全ピンが付いていて、裏面に文字はない。
NHKはともかく、「CIE」といわれてもなんのことやら。
しかし、調べてみると、日本の現代史に深入りすることになる。
しかし、調べてみると、日本の現代史に深入りすることになる。
「Civil Information and Educational Section」、日本語では「民間情報教育局」と訳す。GHQの組織のひとつである。
国会図書館資料によれば、
「CIEは、教育全般(初・中・高等教育、社会教育)・教育関係者の適格審査・各種メディア(新聞、雑誌、ラジオ)・芸術(映画、演劇)・宗教(神道、仏教、キリスト教、新興宗教)・世論調査・文化財保護等、教育及び文化に関する極めて広範囲にわたる諸改革を指導し、監督した。 その後占領行政の進行に伴う数度の組織改編を経て、占領終了の1952年4月28日に廃止された」
とある。
「CIEは、教育全般(初・中・高等教育、社会教育)・教育関係者の適格審査・各種メディア(新聞、雑誌、ラジオ)・芸術(映画、演劇)・宗教(神道、仏教、キリスト教、新興宗教)・世論調査・文化財保護等、教育及び文化に関する極めて広範囲にわたる諸改革を指導し、監督した。 その後占領行政の進行に伴う数度の組織改編を経て、占領終了の1952年4月28日に廃止された」
とある。
GHQにとって、日本の教育やメディアの統括は重要課題であり、CIEは戦後の日本を変える極めて重要な任務を果たしたことになる。
このバッジは、CIEの中のNHK担当者のものだったのだろうか。
何気なく見逃してしまうほど小さいバッジだが、非常にユニークな一品だと思う。
何気なく見逃してしまうほど小さいバッジだが、非常にユニークな一品だと思う。