徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 国勢調査バッジ(大正14年)

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今年は5年ごとにやってくる国勢調査の年である。わが家にも、案内の紙が届いていた。何でも今年からネット回答が可能になったらしい。ネット経由というと、いろいろとセキュリティ上の問題もありそうな気もするが、国勢調査というのは紙で書いても別のセキュリティ問題があるものだ。そこで、物は試しとネット回答をやってみた。

入力自体はごく簡単だった・・・のだが、面倒だったのは、なんとログインだ
用紙に同封されていた初期パスワードを入れても、「パスワードが違う」というエラー表示。何度やっても同じで、しまいには「連続して入力ミスがあったため一定時間入力不能」という状態に。
なんだこりゃー!

この時点で国勢調査への協力意欲は相当減退してしまったが、できないままというのも悔しい。夜中までやっているサポートセンターへ電話して尋ねると、「パスワードには、l(エル)とo(オー)は使われていません」といきなり言われた。
「え? エルがありますよ」と私が言うと、「それはl(エル)ではなく1(イチ)です」。

なんという初歩的な、てっきり字の並びからl(エル)だとばかり!思い込みだった!
言われたとおり入力してようやくログイン。げんなりしながら、入力作業を終えたのだった。

しかしなー、誤入力を防ぐため、l(エル)とo(オー)を使わないという配慮はよいが、それならそうとどこかわかりやすいところに書いておいてくれよ!と(自分のミスを棚に上げて)ムカムカしたものだ。
あの説明ぶりからも、全国で同様の問い合わせがあったと思われる。入力後に出てきたアンケートにも、大人げなく文句を書いてしまった私である。

さて、国勢調査
今回はネット入力というやり方が導入されたが、基本は調査員による全戸訪問調査である。この調査員がつけていたのがこのバッジ。とにかく数が多く、あまりに頻繁に見るので集める気にもならないバッジである。

画像のバッジは、大正14年、第2回国勢調査の時のモノである。第1回は大正9年に実施された。ちなみに今年は第20回である。
バッジは、表に「大正十四年調査」、裏には「内閣」の文字がある。表に描かれている花は、菊と桜のように見える。いずれも日本の象徴として描かれたのだろう。いくつ作られたのかわからないが、相当量作ったモノらしく、上部は安全ピン式で、ねじって本体とつなぐ環に接続されている。簡単にして合理的なツクリである。
ただしリボンを使っていない点、やはり安っぽさは否めないのだが・・・。