徽章はバッジにしてピン

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北朝鮮 共和国英雄メダル

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つい最近、なんとなく本ブログへのアクセス数がいつもより伸びているなあ・・・と思ってアクセス解析を見てみたら、北朝鮮関連ページへのアクセスが急に増えていることがわかった。
言うまでもなく、今月6日に北朝鮮が行った核実験(=自称「水爆実験」)ニュースの影響だろう。

わが気象庁はいち早く異常な振動を捉え、異変を察知していた。北朝鮮の公式発表より早く、「北朝鮮で核実験が行われた可能性あり」と分析してみせた。通常の地震とは異なるパターンの振動であること、北朝鮮震源で深度が非常に浅いことなど、すぐにわかってしまうのだからスゴイ(私はそんなことに感心していた)。

金正恩第一書記は、最高指導者として登場した時は、海外留学経験もあって西側に理解のある人物と期待されていたのでははなかったか。しかし今やそんな期待を寄せる者はいなくなった。権力確立のための粛清、国内経済の低迷、韓国などへの軍事的挑発、核開発など、少なくとも外国からは「危険な若造」としか見えないのである。
さしもの中国ですら今回の核実験には批判的で、いつもよりも明らかに厳しい反応を見せている。
日本人拉致被害者問題の解決など、さらに遅れることは必至。ますますこの問題も混迷を深めるばかりだ。

さて、北朝鮮ニュースが久しぶりに大きく出てきたので、こちらも北朝鮮モノを出していこう。
共和国英雄称号のシルシとして授与される「朝鮮民主主義英雄メダル」、通称「金星メダル」である。
これを佩用できるのは、「共和国英雄」と認められた者だけで、最高の権威ある称号とされている。
すでに紹介した労働英雄メダルは、これに次ぐクラスということらしい。

今のように北朝鮮の情報やグッズの入手が容易ではなかった時代には、このメダルを一般のコレクターが入手することなど夢のまた夢であった。
今ではこのメダルには、多くのバリエーションがあることがわかっている。それに普通の人でも買えてしまうくらいに相場が安くなっている。

材質は銀に金メッキ。そして七宝や両脇に白い線の入った赤いリボンが彩っている。
裏面には「朝鮮民主主義人民共和国 英雄」とハングルで書かれている。文字は共通だが、バリエーションの違いによって、書体などが大きく異なる。
また、服への留め具もスクリューバックタイプとピンバックタイプがあり、後者の方が新しいタイプである。

デザインは先輩であるソ連の金星メダルをより複雑にしたようなもので、白い七宝の中央に5角星があり、そこから光芒が広がっている。東側諸国では、ソ連の「金星メダル」を元にした英雄メダルが作られてきた。その中では北朝鮮のデザインは安定感を感じさせ、個人的にはなかなか良いできと思っている。
もっとも、これはそもそもソ連製のようである。

【関連の既出項目】
北朝鮮動労英雄メダル