徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 「痴漢抑止バッジデザインコンテスト作品募集!」

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なんか書こうと思ったけどネタが思いつかないのでテキトーにネットを見ていたら見つけたこれでも紹介するか。これも一種のメッセージ・バッジである。

現在、一般社団法人痴漢抑止活動センターの主催により、痴漢抑止バッジのデザインコンテストの作品が募集中だそうだ。
http://compe.japandesign.ne.jp/scb_badge/2017/
(どうでもよいがこういう社団法人が存在することを初めて知った)

「痴漢抑止バッジ」とは、痴漢被害に悩んだ女子高生が親とともにバッジを考案したのがきっかけという。昨年度から行われており、5種のバッジが商品化され、一般販売されているという。
缶バッジ式で大きさは57mmとのこと。

「痴漢抑止バッジの狙い
 •痴漢被害にあわない
 •痴漢加害者を生まない
 •冤罪被害者もつくらない
痴漢被害にあっているのは、あなた1人ではありません。
痴漢にあってから勇気を出して声を出すのではなく、被害にあわないためにバッジを活用してください。」

女子中高生が抵抗なく身につけることができ、かつ、痴漢抑止バッジを目にした加害者が痴漢行為を自制したくなるバッジのデザイン」というのが募集内容である。

「女子中高生が抵抗なく身につけることができ」ることが要件となっており、目的はあくまで痴漢被害防止をでありながら、自ずとファッション性も要求されることになるのだろう。間違ってもこのブログでしばしば登場する左右の政治的バッジとはワケが違う

通勤電車内で乗客のつけているバッジ観察に余念のない私でも、こんなの見たことないけどな・・・と思っていたら、販売されている店舗は大阪府を中心に奈良和歌山福岡のみであり、関東の私が見たことがないのは当然なのかもしれない(主催団体が大阪にあるためだろう)。マタニティマークのように、全国に広がってもおかしくはないと思うが・・・

公募の参加資格は、「デザインを学ぶ学生」に限定されるが、男性でもよいようだ。
一次審査は女子高生が行うとのことである。

2016年の第1次審査通過作品のバッジには、次のような文字がある。
「痴漢は犯罪です 私たちは泣き寝入りしません」
「見てますよ!! 痴漢は犯罪!!」
「どうせなんにも言えないと思ってる?」
「痴漢は犯罪 私たちは通報します」
「痴漢は、通報します」
「痴漢拒絶」

正直、痴漢については、我々男性にしてみればいかにどうすれば冤罪を防げるかという話ばかりになってしまいがちだ。でも被害者のことを忘れてはならない。その痴漢被害女性は、自分の家族かもしれないのである。

さて、今年はどういう作品が選ばれるか。痴漢抑止であろうと北方領土奪還であろうとバッジはバッジ。ユニークなバッジの誕生を期待したい。