徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ 米朝首脳会談記念コイン&アメリカ国旗バッジ(ホワイトハウスギフトショップ)

猛暑と豪雨で大変な今年の夏。久しぶりの投稿ですが、皆さん無事でお過ごしでしょうか。私は元気です。

さて、今年前半の国際政治のビッグニュースといえば、なんといっても米朝首脳会談であろう。紆余曲折を経て、ついに史上初の米朝首脳会談が今年6月12日、シンガポールで開催された。関係者の苦労がしのばれる。

両者とも会談の実施にこぎつけるため、対立しそうな項目はことごとく削除しぼかし、具体的目標も時期も明記しない協定書に両首脳がサインし終了した。おかげで両者とも会談成功を誇ることはできたわけだが、それ以上の実質的成果を求めるのはヤボ、というのがリアルポリティークの世界らしいのでワケが分からない。

しかしここに至るまでの道のりは順調ではなかった。開催時期や場所をめぐって、また会談の内容について両政府はすったもんだの交渉を続け、開催直前にはアメリカ側が会談の中止さえ発表した。
そんな中、私の目に留まった変なニュースがあった。


【5月25日 AFP】ドナルド・トランプDonald Trump米大統領は、予定されていた北朝鮮金正恩キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との首脳会談を中止したが、ホワイトハウス(White House)のギフトショップでは、同会談の記念硬貨を引き続き注文できる。その上、「きょうのお買得品」として、値段は通常24.95ドル(約2700円)のところが19.95ドル(約2200円)に割引中だ。
 ホワイトハウスのギフトショップはウェブサイトで、「記念硬貨は、米朝首脳会談が予定通り行われるかどうかにかかわらず製作される予定です」と説明。「和平に近づき国々の意思疎通という行為を祝うもの」としている。
 ギフトショップは、首脳会談が行われない場合、払い戻しに応じるとしているが、「支援者の大半が、結果にかかわらず、政治の歴史を語るこの珠玉の品を欲しがっている」という。



なんだこりゃ・・・と思ったので、ホワイトハウスのギフトショップにアクセスしてみると、おお、確かに売っている。確かにお買い得(笑)。

ぜんっぜん、私の趣味じゃないのだが、ここでモノ好きの虫がうずいた。会談がこのまま中止になると、これはちょっとある意味歴史的なアイテムじゃないかと。
しかし、よく見てみると日本への送料はアイテム代より高い。というわけで、他にもついでにおもしろいアイテムはないかとサイト内を捜したところ、「アメリカ国旗バッジ」があった。まあもの好きついでに、ホワイトハウスからアメリカ国旗バッジでも買ってみるかと、この2点を発注した。
5月26日のことであった。

ところがである。
待てど暮らせど注文した品が届かない。中止も取りざたされた思われた肝心の会談は結局予定通り終わり、日本では例年になく早い梅雨明を迎え、西日本では豪雨災害があり、いつしか私はこんなものを発注したことすら忘れてしまった。UPSの不在通知が私あてに届いた時も、なにこれ?と思ったほどだ

結局私のもとに着いたのは、発注から実に2か月以上経過した8月4日であった
UPSのトラッキングを調べてみると、発出されたのは7月30日の夕方となっており、配送過程に問題があったわけではない。発出作業自体が遅延したものらしい。
もしかして、例のコインが人気で品薄にでもなったためだろうか?

まあいい。別に焦るものではない。
2か月以上待たされて対面した記念コイン。一目見てがっくり。魅力も味わいもなにもあったもんじゃない(・・・いや知ってたんだけどね)。トランプ大統領金正恩委員長の横顔はまるでロボットのよう、ペイントの彩色はただ安っぽく、手にする人に「買うんじゃなかった」という気分にさせてくれる。

ただまあアメリカの公的機関(?)が北朝鮮指導者を描いたモノとしては確かに珍しいとはいえる。
実際にはトランプ大統領金正恩委員長より20cm以上身長が高く、会談時には金正恩シークレットブーツを履いて臨んだともっぱらの噂であった(それでも相当差があった)。コインではきっちり両者の身長は均しく描かれている(これは当然か)。
金正恩の肩書が「SUPUREME LEADER(最高指導者)」と書かれているのが興味深い。
なお、コインにはシリアルナンバーと思われる4桁の数字が刻印されており、かすかに一点モノのありがたさを感じさせてくれる。
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さて、いまひとつはアメリカ国旗バッジである。アメリカ国章がでかでかと描かれた外箱に入っており、内箱の内側にも国章が。バッジ自体は特筆すべきことなし。裏面は無地で、文字や刻印は見えない。
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なお、ホワイトハウスのギフトショップでは、しきりと商品が「MADE IN USA」であることを強調していてなんとなく苦笑させられる。

まあ私のようにモノ好きなひとは一度ホワイトハウスのギフトショップをのぞいてみるのも一興かもしれない。
お支払はクレジットカードやPAYPALが使えます。発注した場合は、まあ気長に待ちましょう。