徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本大学アメリカンフットボール部後援会バッジ

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今年前半の大ニュースとなった日大アメフト部の「悪質タックル事件」、当初はここまで大問題に発展するとは誰しも思っていなかっただろう。
5月16日のことであった。試合中、日大側選手が、故意に関西大学側選手に負傷させた、という一見シンプルな事件だが、日大アメフト部監督のパワハラ的言動や、日大側の広報対応が世論の怒りを買い、日本中の注目を集めることとなった。また、ことごとく関係者のキャラが立っているのもメディアにとっては恰好のネタになった。
日大が設置した第三者委員会ですら、先月末、日大の対応をことごとく断罪し、理事長の責任を迫る報告を発表した。今後もまだ一波乱ありそうである。

しかし、なによりあのタックルの瞬間の映像がなかったら、ここまで騒がれなかっただろうなとも思う。映像の力のすごさをいまさらながら思う。どんな詳細な目撃者証言よりも、あの映像で日大側は全面敗北したのである。

一連のニュースを見ていて、高校生の時考えていたことを、ふと思い出した。これまで自分でもあまりに偏見が過ぎるかと思い誰にも言わなかったことである。
それは、「なぜ体育教師にはロクな人物がいないのか」ということである。まあ、なかには好感を持てた体育教師もいなかったわけではないが、ほとんどは「ロクな奴じゃない」と私は感じていた。
なぜそうなのだろうと不思議にも思っていた。

年をとってだんだんわかってきた。当時私が感じた疑問というか嫌悪感は、間違いではなかった。
相撲、高校野球、女子柔道、女子レスリング、アマチュアボクシング、近年頻繁に発生するスポーツにまつわる不祥事は、全く共通の土台から発している。
どうも体育の世界というのは、他とは違う文化があるらしい。「悪しき伝統」と、問題が発覚してからはきまって呼ばれるのだが。
一見サワヤカに見えるスポーツの世界には、一歩足を踏み入れるとパワハラや暴力が当然のようにまかり通っている。ドロドロと、陰湿に。
それは学生スポーツからプロやオリンピックなどのトップ選手の世界に至るまで同じで、当然教育現場における体育教師らもこの悪質な文化に染まりきっており、学校の中でも体育教師だけは何か異質の存在になっていたのではないかと思う。今はどうか知らないが、スポーツ界の不祥事を見るにつけ、本質的には変わっていないのではないかと疑わざるを得ない。
だが、狭い狭いスポーツの常識など一歩外に出れば、まったく通用しないことにはうすうす気づきつつ、外界から断罪されるまで変わることができないでいる。まあ一流企業も政治の世界も程度の問題こそあれ、似たようなものなのかもしれないけれど。

・・・予断が過ぎた。
画像は、その話題の日本大学アメリカンフットボール部「フェニックス」の後援会のバッジである。
部のバッジではない、後援会のバッジである。こういう目的でわざわざバッジが製作されていることはある意味驚きであった。よほど有力な部でない限り、後援会がバッジなど作らないであろう。
日本大学 アメリカンフットボール部後援会」と裏面にあり、純銀の刻印もある(メーカー不詳)。そこらの社員章よりよほど良いツクリで、後援会のバッジを作るくらいなのだから、きっと後援会活動も盛んなのだろう。そういえばこの事件では父母会も活動していたな。大学の部活で父母会があるというのも、私の感覚からは少し不思議だが、それだけ部員数も多く強いチームということなのだろう。

この問題もまだまだ完全解決には至らない模様。今後の展開を見守りたい。