徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

国連 SDGsバッジ

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当ブログでは、「製作国名+バッジの名称」を基本的にタイトルとしている。だが実際に「国名」をどうするかは、そう単純ではない。例えば先日紹介したような旧満州国や戦前の朝鮮のバッジ類の場合、日本内地で製造されているケースも多く、その場合は「日本」とすべきだろうか。

今回のバッジも、国連がアメリカでネット販売しているバッジなのだが、製造場所自体は中国である。まあこの場合、バッジ製造の主体をどう捉えるかが問題なので、まあその辺はより違和感のない「国名」を採用させてもらっていると思っていただきたい。

前置きが長くなった。
最近日本の経済団体メンバーをテレビで見ると、きまってスーツの襟に丸い虹色のバッジが光っているにお気づきだろうか。私も出勤で駅に向かう途中、このバッジをつけているビジネスマン風の男性と毎朝すれ違う。あ、またこの人だ、とバッジを見て思う(ただしバッジしか見ていないので顔は覚えていない)。

経団連の中西会長も、いつもつけている。政治家でもたまに見かける。先日の大阪万博招致では、松井知事ほかみんなつけていた。そんなわけでメディアの露出も結構多いので、知名度も結構高いと思っているのだがどうだろう。
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何のバッジかといえば、SDGsバッジである。「エスディージーズ」と読んでほしい。この前、それなりの地位にあるはずの人が、挨拶で「エスディージーエス」などと発音していて、いかにも付け焼刃がバレバレで見るに堪えなかった。

SDGsとはなにか。
「2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。SDGs発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます」(外務省サイトより抜粋)

17のゴールはそれぞれシンボルカラーが決められていて、このロゴをバッジにしたのが今回紹介する一品だ。17色の丸い虹。今スキャナーで取り込んだ画像をよくよく見ていたら、確かに17色、すべて違う色で彩色されている。似た色もあるが、全く同じではない。製作側にしてみたら、シンプルなバッジながら、面倒だろうな。

テレビで見かけるこのバッジを、半年ほど前、入手してみようかなと酔狂なことを考えた。ネットオークションなどで探すと簡単に見つかったが、高い!1個2~3千円もする。ふざけんな。
そこで国連のネットショップで直接買うことにした。これなら2個7.99ドル・・・でも送料が高い!しかし国内の転売屋に金を払うのはどうしてもしゃくなので、送料に見合うようにある程度の個数をまとめて購入。

数週間後、ニューヨークからバッジの入った国際便封筒が届いた。
むう・・・あ、キレイだな、と思った。直径は約25㎜。裏面には「UN 91456 China」の刻印がある(数字の意味は不明)。
一般的な社章と比べるとやや大きく目立つ。でも「国連の開発目標」などという割にはきれいなシンボルに仕上がっていると思う。
シンプルで、かつ印象的。ロゴってやっぱり大切だよな、と思う。私はこのロゴ、割と好きになった。