ピョンヤン市街では軍や市民を動員しての歓迎ぶりが印象的であった。この辺の感覚、朝鮮戦争終結以来変わっていないのではないかと思ったほどだ。
今から50年以上前になるが、朝鮮半島の統一を巡って、南北朝鮮が闘った朝鮮戦争に、中国は人民志願軍(義勇軍)を派遣。北朝鮮軍(朝鮮人民軍)とともに、アメリカ軍を主体とする国連軍・韓国軍と死闘を展開。北朝鮮による朝鮮半島統一の野望は失敗に終わったが、韓国側もアメリカ軍の力を借りての統一に失敗した。朝鮮戦争を経て、いっそう南北の分断は決定的になってしまったといえる。
さて、今日のバッジは朝鮮戦争時代のバッジ。「永久互愛」というスローガンが印象的。にこやかに並ぶ中国人民志願軍と朝鮮人民軍の兵士、その頭上には両国国旗というデザイン。いかにも友愛に満ちた兵士の表情とデザインが楽しい。
朝鮮戦争のバッジは無数にあって、中国バッジの位置ジャンルを形成するほどだが、これはその中でも特にお気に入りの一品だ。