徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ポーランド製? スターリンバッジ

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スタ様ネタ、もうちょっと引っ張ります。

私はスターリンバッジも当然たくさん持っているのだが(自慢)、昨日ごそごそ探してたらけっこういいのがあるじゃねえか、と思ったのがこれ。
裏面の刻印から、すくなくともロシア語ではない。以前そっちのほうに詳しい友人に尋ねたところ、ポーランド語みたいだね、という。また意外なところがでてきたなあと思った。

波打つ2面の赤旗というデザインもなにやら古くさいが、ツクリ自体もなんだか古い。旗の部分と肖像部分は別パーツなのだが、この2つのパーツは、「ツメ留め」で固定されているのだ。つまり、台の部分には小さな穴が2つ開いていて、別パーツに接着された針金状の細い足をその穴に通した後、その足を折り曲げて固定する。(言葉で説明するとまどろっこしいなあ!)

このバッジ、けっこう使い込んだと見えて肖像部分が摩滅して、ツルツルになっている。ウラはネジ式なのだが、ネジがすこし短めにカットされている。もちろん、ネジが身体に当たらないようにするためだ(ネジ式の勲章でも、ネジがカットされたモノがしばしば見られる)。
長期間にわたって使用された痕跡がありありと残っているのだ。なんの目的で使用されたバッジだったのだろうか。どんな人が使っていたのだろうか。
答えが明らかになることはないだろうが、気になるところではある。

肖像はまあ平凡だが、なんといっても波打つ赤旗の表現が巧みで、それがこのバッジの魅力となっている。赤い透明エナメルの面が広くとってあって、赤旗の存在感が強調される。
うーん、いいバッジだな。好きだな、これ。