徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アルバニア 農業功労メダル?

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えー、先日のスポーツメダルに続いて、アルバニアのメダルを紹介しよう。

正式名称は不明。文字すらないのでまったく正体不明なのだが、農業功労メダルという未確認情報があるので、仮にそうしておく。

どうです、これ?
おそらく70年代末から80年代の作と見受けるが・・・・ちょっと、ひどいよこれ~!

ロボットめいた生気のない人物、いいかげんっぽいデザインにチープな作り。何でか知らないが、この表面が微妙にざらついたものがすごく多い気がするんだが、それがいっそうダメダメな雰囲気に輪をかけてくれる。
リボンの部分がソ連よりやや細身なのと、上述のダメっぽい感じからアルバニアのメダルをだいたい見分けられるようになった。(笑)

アルバニアの勲章やメダルは、反ソ連の旗を掲げ続けたこの国にしては、どうしてかソ連を真似たものがとても多い・・・でもそれは表面上の話。
全体として、やっぱりソ連のこれらアイテムは出来がいい。ロシアアバンギャルドを彷彿とさせる斬新なデザイン、帝政ロシア時代にも見られた立体的で豪華な作り、高価な素材へのこだわり。

だが、その肝心な部分は伝わらず、表面上の形式だけを受け継いだのがアルバニアじゃないかと思ってしまう。もっとも産業は農業中心で、時代錯誤な鎖国体制を延々と続けたアルバニアの国民は、わずか300万人しかいないのだ。比較するのは酷かもしれないけどね・・・。

人間って本当に進歩してるんだろうかなあ?バッジを眺めているとそんな気分になるときがある。
アルバニアの話だけではない。
日本も欧米も中国も、魅力あるバッジを作る力は、昔よりも間違いなく落ちていると断言する。