アメリカという国は、ヨーロッパの伝統を引きずりつつも全く異質の自然環境、文化環境に置かれた移民たちが作り上げた国で、出身地の地縁・血縁とは別の人間関係を、新たに構築する必要に迫られた。そのためかアメリカにはさまざまな結社が誕生した。
なかでもフリーメーソンは最大の組織である。
ベンジャミン・フランクリン、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンら、建国初期の大物達はフリーメーソンのメンバーである。歴代大統領にもメンバーは多い。
このバッジは、第26代大統領セオドア・ルーズベルトの肖像の入ったフリーメーソンバッジである。あの「テディ・ベア」のエピソードで知られる人物だ。
このバッジは大統領選のキャンペーンバッジなのか、フリーメーソンのメンバーバッジなのか、その用途は判然としないが、キャンペーンバッジにしてはいささかツクリが渋いような気もする。
「ROOSEVELT 626」とあるが、この数字はロッジナンバーなのだろうか。
雰囲気がでていて、なかなか肖像はよくできていると思う。