徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

イタリア フィレンツェ銀器博物館その2 ~イタリア旅行編その4~

(まだまだ続くイタリア旅行記。・・・)
正直言って、イタリアでは期待したような「徽章文化」の一端に触れることはできなかったのだが、その代わり別によいモノを見ることができた。昨日紹介したペンダントもそうだが、今日もイタリアの宝飾品について触れよう。

イタリアの宝飾品として有名なのがカメオである。イタリアでは古代ローマ時代から名品が作られており、「アウグストゥスのカメオ」等が特に有名だ。今もイタリアではカメオがたくさん製作されている。
まあ、実際使用するアクセサリーとしては「ちょっとオバサンぽい」と敬遠する女性も少なくないみたいだが、私個人としては、モノによっては素晴らしいと認識している。ま、たしかに若い女性には使いにくいかもしれないな。気持ちは分かる。

主に日本では貝(シェルカメオ)がよく知られているが、実際には石や金属も含め、多種多様である。

昨日も紹介したフィレンツェの銀器博物館(ピッティ宮殿内)で見たカメオを紹介しよう。さすがにメディチ家収蔵品・・・そこらの百貨店で売っているモノとは、まるでモノが違う(当たり前か)。

こちらがカメオ展示コーナー。質、量ともにこれでもかといわんばかり・・・これでも一部である。
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こういうの見てしまうと、その辺で売っているカメオなど、見劣りしてどうしようもなくなってしまうなあ。フィレンツェには、ポンテ・ヴェッキオを中心に宝飾品の店も数多くあったのだが。

中でも、私が綺麗だなあと感心した一品。かなり大型のカメオである。
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褐色で描かれる女性は、エキゾチックなその服装(帽子)からして、黒人女性を描いたものか。
材質は瑪瑙だろう。うっすらと白っぽい縞模様が浮き出ている。
縁と女性の服飾りは金で作られ、七宝で彩色されている。帽子飾りに一カ所、ダイヤとおぼしき石がはめ込まれている。また、変形真珠で女性の上半身と綿帽子状の被り物が作られている。この辺も自然の真珠の変化が独特の効果を上げていておもしろい。
ううむ。これほどのモノは売り物じゃ見たことがない。

最後に関係ないけど庭園で寝てたネコ。イタリアでは犬はたくさん見たけど、なぜかネコは日本ほど多くないのであった。そっと手を触れても、なおじっと目を細めたままゴロゴロ・・・。ああ、かわいい。
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