徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 トヨタ 「ReBORN」バッジ

今さらにもほどがありそうなのだが、このネタ・・・

昨年大騒動となった、2020年東京オリンピックエンブレム問題

2015年7月、公募によって応募作の中からデザイナー佐野研二郎の作品が選ばれた。
しかし、作品に対して世間の評判はあまりよくなかったと思う。そして、ベルギーの劇場からロゴが酷似していると訴訟を起こされたことからだんだんケチがつき始めた。

佐野作品(事実上の監修を含む)の中から、既存デザインの盗用を指摘する声が相次ぎ、盗用の事実が明らかでないものもあったが、佐野エンブレムのイメージはどんどん悪化していったのだった。
そしてついに、9月になって白紙撤回が決定、この作品は幻のエンブレムとなった。

で、佐野作品の中から「盗作」を指摘されたデザインのひとつがこれだ。おそらくトヨタのキャンペーングッズとして作られたバッジであろう。
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トヨタ「ReBORN」ロゴバッジ

トヨタの広告キャンペーン、「ReBORN」。2011年から始まり、このロゴを手がけたのが佐野研二郎であった。

しかし、昨年ネットでこの作品も盗作ではないかと騒がれる前から、このロゴをトヨタのテレビCMで見て、うーん、似てるよなあ・・・と思ったのが、鳥山明の人気マンガ、「ドラゴンボール」の最初期に出てくる敵、「レッドリボン軍」のマークなのだった。

ドラゴンボール1984年から少年ジャンプ誌で連載が始まっており、レッドリボン軍が登場するのもごく初めの頃なので、もう30年も前のことになる。
イメージ 2

レッドリボン軍のマーク

個人的には、ドラゴンボール初期のあたりはマンガで読んだ記憶があったので、「ReBORN」ロゴを見て、似てる!とすぐに気がついた。
それも、リボンとリボーンである。ロゴだけじゃなく、語呂までソックリ、というのだから笑えない冗談である。いや、もちろん盗用疑惑の真相は不明だけど。

私でさえ気がついたのだ。ドラゴンボールには熱狂的なファンも多いので、あのロゴを見て「あ、レッドリボン軍と一緒だ!」と思った人は無数にいたことだろう。

まあ、コトの真相は不明ながら、ある意味歴史的バッジってことで紹介しておこう。
新しいオリンピックエンブレムも決まったらしいし。
もうこのバッジも、まず二度と作られないと思うから。