徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 日本弁護士連合会員章

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士(サムライ)業バッジの中でも、最高の権威を誇る(?)弁護士バッジ。正式名称は、「日本弁護士連合会員章」。

先週だったか、フジテレビ「トリビアの泉」を見ていたら、
「弁護士バッジの裏には、バッジを無くした回数が書かれている」
というのが出てきた。

ほほう・・・と興味深く見ていたら、再交付の回数が「再5」(再交付5回)と書かれたバッジが出てきた。(つまり5回なくして5回目に再交付されたバッジということだ)
なくしたときは実費1万円が必要という。

「日本弁護士連合会会則」の29条の2に、「弁護士は、その職務を行う場合には、本会の制定した記章を帯用しなければならない。」とある。裁判所などに出入りするとき、このバッジをつけているだけでパスするのだそうだ。

で、どんなバッジかというと、日弁連のサイトにその説明がある。
「弁護士記章は、表面を十六弁のひまわりの花とし、その中心部に秤一台を配しています。ひまわりは正義と自由を、秤は公正と平等を意味しており、弁護士は自由と正義、公正と平等を追い求めることを表しています。」
裏面には正式名称「日本弁護士連合会員章」の文字が篆書体で書かれ、その下にシリアルナンバー。
このバッジは弁護士が日弁連から貸与されるもので、弁護士をやめるときは返却しなければならない。また、バッジ自体が身分証明となるため、他人への譲渡などは罰則の対象になるらしい。

再交付の回数まで記録される厳しい管理体制が、弁護士バッジの権威を高める要素になっているのは間違いないだろう。

材質は銀に金メッキ。
そのため、年季が入るとだんだんメッキが剥げて銀色になり、くすんだ色合いになってくる。
おもしろいことに、この業界では、金ぴかの弁護士バッジをつけているのは、新米っぽく、それがくすんだ色合いであるほど、ベテランの弁護士っぽい感じがするという。

そこで、新しいバッジをわざわざ古びた色にするため、砂消しゴムで擦ってメッキを剥がしたり、さまざまな工夫を懲らす人もいるらしい。
このこだわりよう。結局、みんな好きなんですねえという感じだ。

(言うまでもなく、画像は私のコレクションじゃありません。)