徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

イタリア ファシスト党員章

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さて、中東シリーズはこれくらいにして、いよいよヨーロッパシリーズを始めよう。
ヨーロッパは徽章類の使用が非常に盛んで、紹介してもしきれないほどあるのだが、なかでも面白そうなものを紹介していこうと思う。

まずは、イタリアの国家ファシスト党(PNF=Partito Nazionale Fascista)の党員章である。
ベニト・ムッソリーニ率いるファシスト党は、1921年に結党し翌年には政権党となる。
ムッソリーニは、古代ローマへ傾倒していたので、様々な面で古代ローマを模したある意味古代色豊かな(珍妙な?)制度を作り上げたが、党徽のデザインにおいても、やはり古代ローマをモチーフにしたのであった。

デザインは、国旗の3色を地に、古代ローマ執政官の権威の象徴である、斧の周りに棒を束ねて縛る「斧束棹(ファスケス)」を配したもの。