アメリカ・カナダ
えー、私もニュースを見て思い出したのだが、あの真珠湾攻撃から66年目の12月8日。 日本軍による宣戦布告なき攻撃は、アメリカにとって対日戦の最高のモチベーションとなったのであった。 「リメンバー・パール・ハーバー!」。 アメリカでは、第2次大…
目黒の庭園美術館。 1930年代に朝香宮邸として建設されたアール・デコ建築が、そのまま美術館になっているので有名だ。 ここの展示企画は、どういうワケだか私の性に合う。装飾品系の展示も多く、その手のものを見るのがわりと好きな私にとって、なかなか楽…
今年2007年6月、東京某所で行われたイベントの一幕でささやかに祝われたのが、「UFO還暦記念」であった。 赤いちゃんちゃんこを着たグレイ型宇宙人と「Happy birthday to UFO~♪」って、バカだね、どうも(笑)。 20世紀後半、世界中に大ブームを巻き起…
アメリカの困った組織のバッジばかり取り上げるわけではないが、今日のバッジはNRA(全米ライフル協会)の終身会員バッジだ。 銃をつかんだワシが飛翔する姿がシンボルで、見るからにアメリカらしいというか、アメリカ右派らしいというか。 今年4月に発…
先日、ネットでニュースを見ていたら、「KKK元構成員に無期の禁固3回の判決、殺人事件で」という見出しが目にとまった(CNN.net)。 「ミシシッピ州の地裁は24日、人種差別が強かった1964年、同州南西部でアフリカ系の若者2人(当時19歳)を誘…
7月4日はアメリカの独立記念日なのだが、イギリスでの相次ぐテロ事件を受け、さぞや厳戒態勢が敷かれるのだろう。というよりも、いつまでもこんな状況が続くのだろうと思うと、なんだか暗い気持ちになる。 今年は無事かも知れない。でも来年は? その先は…
ボーイング社につづいて、これも有名な航空機メーカー、ダグラス社(Douglas Aircraft)の社員章を紹介しよう。 創業は1921年。1924年にはダグラス社製航空機(ダグラスDWC)は、世界初の世界一周旅行を175日で達成し、ダグラスの名を一躍高めたという(4機…
アメリカが世界に誇る産業のひとつが航空産業で、その中でもボーイング社は歴史ある有名企業だ。(もっともこの業界は統合と分離の繰り返しが頻繁に行われていてめまぐるしい) 特に第二次大戦中、ボーイング社の開発した爆撃機B-29は日本人にとっては忘れら…
あまりにも有名なこの肖像。ひげもじゃのおじさんといったこの男こそ、共産主義の父ともいえるカール・マルクスである。 このマルクス・バッジは珍しくもアメリカ製だが、その他社会主義国ではマルクスのバッジは数多く制作されている。 マルクスの死去は188…
気がつけば、当ブログの累積訪問者数がついに10,000人を超えました!よそのサイトorブログへのリンクもトラックバックも張らず、開設を宣伝したのは知人のみで、たまたま訪れる人を積み重ねてこの数字。人気ブログなら1日でクリアしそうな数字だが、もうす…
robindaqi同志からオーストリアにおけるメーデーの様子のレポートがあったが、毛沢東は一部で根強い人気を博しているようだ。ああ、21世紀になってもなあ・・・となんとも感慨深い気分になる。 もっともヨーロッパ左派の担ぐ毛沢東は、今や単なるシンボル…
社会主義のシンボルにはさまざまあるが、個人的に最も好きなのはやっぱり「こぶし」にトドメを刺す。そんなわけで、ついついそうしたアイテムには惹きつけられてしまう。事前知識もなしに、見る者にそれが「抵抗」のシンボルであることがストレートに伝わる…
リクエストもいただいたので、古いアメリカの労働組合のバッジを紹介しよう。 以前も同じ組合のバッジを紹介したが、「IBEW=電力労働者の国際的兄弟」という名の労働組合のバッジ。1943年5月の作。 よくあるアメリカ式のカンバッジだが、振り上げ…
前にも何度か紹介したが、アメリカ共産党のスローガンバッジである。 「帝国主義と戦え ソ連を守れ」というスローガンと、中央は陰影の強いレーニンの肖像。 赤、白、黒のコントラストが鮮明で、それが一種ポップアートな感覚を生む。 ツクリはアメリカのバ…
以前も紹介したことがあったが、アメリカの農民結社グレーンジのバッジである。 リボンには「1929年 ニューヨーク州 フェア」とある。毎年開かれるイベント記念バッジみたいな者だろうか。「Patorons of Hasbandry」、農民の保護者というのがこの結社の…
1972年、ニクソンが中国を訪問。それまで対立関係を続けていた中間人民共和国とアメリカは国交を樹立することとなった。 しかしそれは、アメリカが反共産主義拠点として支援を続けてきた中華民国(台湾)と手を切り、中華人民共和国へ乗り換えることを意…
もちろんカナダにも共産党はあるので、このバッジはカナダ共産党バッジ。割と新しいもののようだ。 党自体は1921年創立という歴史を持つが、今は議席もないマイナー政党であるようだ。 バッジのデザインがおもしろくて買ったのだが、COMMUNIST PARTY OF …
1920年前後は世界中の国で共産党が成立したが、アメリカの成立は1919年。このバッジは1939年の20周年記念バッジ。 「職、安全、平和、民主のために」というスローガン。でもこの2年後の1941年、アメリカは世界大戦へと参戦するのだ。 当…
アメリカを擬人化したシンボル、アンクル・サム。「I WANT YOU」と見る人に指を突きつける、第一次大戦時の募兵ポスターはあまりにも有名だ。 このおじさんの起源は諸説あるようだが、通説は次の通り。 第二次独立戦争(1812)の時、ニューヨーク州に、サミ…
不思議なことに、個性豊かな秘密結社の多いアメリカ。・・・もっとも最近ではどの組織も全体に低調傾向にあるそうで、現代文明の宿命として当然のことかもしれないが残念な気もする。 稀少な野生生物の絶滅に、なんだか寂しい気分がするのに似て。 今やアメ…
これもアメリカの秘密結社バッジ。繰り返すが、秘密結社といっても反社会的犯罪組織などではないのでお間違えなく。 「The Knights of Pythias(ピティアスの騎士)」。 オッド・フェローズやフリーメーソンがヨーロッパに起源を持つのに対し、こちらは純ア…
以前、「Modern Woodmen of America」という組織について、私はすっかりアメリカの林業関係者の労働組合だろうと思っていたのが、実は林業にはなんの関係もない、一種の秘密結社だと知って驚いたことについて書いたことがある。 この「Woodmen of the World…
いわゆるアメリカの政治的なプロテスト・バッジ。アメリカの左派、労働組合バッジとともに手に入ったもの。ごく最近のものと思われる。 シルヴィア・パンクハーストはイギリスの女性参政権運動で知られるが、母エメリンとともにイギリスでは著名な女性運動家…
おそらくこれもアメリカ共産党関係のものと思われる。 全米反帝国主義団というその中味はよくわからないが、デザインはアメリカコミュニストらしく力強く、ポップな躍動感を感じさせる。おそらく30年代の作。 振り上げられた怒りの拳。 その背後に描かれて…
アメリカの結社は非常に多種多様でおもしろい。 グレーンジ(GRANGE)は、もともと農民主体の結社で、日本でいう農協的な一面もあるが、位階制やさまざまな儀式なども持ち合わせていて、その点、趣がずいぶん異にする。 少なくともわが国の農協では、組合員に…
またあの日が・・・5年目の9月11日がやってきた。なんだか、アメリカにとってこの日は、日本の原爆記念日に相当する悲劇の日として定着していくのだろうかなあ。 そういえば、「チームアメリカ ワールドポリス」という、お下劣とギャグとパロディ満載の…
カトリックはフリーメーソンを始め、さまざまな結社に対して敵対的態度を隠さず、時には露骨な弾圧を行ってきた。カトリックにはカトリック世界の秩序があるのであって、それによって世界を律しようという強い意識がある。 それ以外の秩序は邪魔であり、従っ…
アメリカという国は、ヨーロッパの伝統を引きずりつつも全く異質の自然環境、文化環境に置かれた移民たちが作り上げた国で、出身地の地縁・血縁とは別の人間関係を、新たに構築する必要に迫られた。そのためかアメリカにはさまざまな結社が誕生した。 なかで…
「森の人」?ハテなんだろう。これも私にとって正体の不明の組織であった。正式名称は「Modern Woodmen of America」という。 英語でwoodmenといえば木こりの意だが、その名称とバッジのデザインから、漠然と林業関係の労働組合かなと考えていたのだが・・・…
アメリカCNNテレビによる最新の世論調査では、アメリカ人のイラク戦争支持率は35%と過去最低を記録したそうである。支持率が低下しているのは当然だろう。出口の見えない戦いに、アメリカ人が嫌気をさしたとしてもなんの不思議もない。 逆に私にとって…