ヨーロッパ
世の中には変な人がいるもので、よくオモチャコレクターなどが「たくさんのオモチャに囲まれて、眺めていると、ホント仕事の疲れも癒されますねー」とか言うのを聞くことがあるが、アレはいったい何なのだろうか。 まさに妄言。一体なにを考えているのやらま…
チェコ北部の街テレジンは、第二次大戦中ナチスの強制収容所があったので有名な場所だ。今もその跡地が公開されている。 テレジンでは、収容されたユダヤ人など3万人以上が死に、8万人以上がここからアウシュビッツなどに送られたという。 その記念バッジ…
何度も書いて恐縮だが、だから言わんこっちゃない。 北京五輪は時期尚早だと、今やるのは中国のためにも却ってマイナスだと、ずっと思い続けてきた私は、この騒動を何とも虚しい気分で眺めている。 もっとも私の懸念は、五輪大会の運営上の問題に対するもの…
昨日17日、コソボ自治州がセルビアからの独立宣言を行ったことで、ヨーロッパを中心に大きな波紋が起きている。 支持か反対か・・・同種の問題を抱える国はこうした動きが波及するのを懸念して、コソボ独立に反対を表明。一方、EU主要国やアメリカ、そして…
久しぶりにヨーロッパモノを。 第二次世界大戦で、ドイツ軍の侵攻が始まるやあれよあれよという間に占領されてしまったフランス。1940年、ドイツと休戦協定を結んだフランスは、首都をフランス中部の街ヴィシーに遷す。連合軍の反攻によりフランスがドイツ軍…
ローマで見つけた勲章は、実はもうひとつある。 先の「イタリア共和国功労勲章」は情報が多くあっさりと正体が分かったのに、こちらはどうも調べてもよく分からなかったのである。 オリジナルケース入りで、勲章本体とミニチュアメダルが収まっている。 (箱…
しつこく続くイタリア編。 今日もローマのノミの市でゲットしたブツを紹介する。 古いポストカードなどを並べている店があって、そこで見つけたのがこれ。今回の旅行における最大の収穫品。 ここまでイタリアでの収穫が全然なく、極限まで(バッジに)飢えに…
久しぶりに、イタリア旅行の続きです。 この前、明日は帰国という最後のチャンスに、ローマのノミの市でやっと収穫にありついたことはすでに記した。 その収穫の一部を紹介しよう。 ローマのノミの市では、それっぽいモノがありそうなのに何となくバッジは見…
仕事帰りに映画でも見て外食して家に帰る、なんて、なかなか優雅な生活だと思うのだが、このところちょっと仕事に余裕があるので、今日はそんなアフターファイブを過ごすことにした。 今日見た映画は、「パンズ・ラビリンス」。 (注:以下、ちょっとネタバ…
またイタリア編に戻ります・・・ 先日触れたノミの市でゲットしたのがこのムッソリーニバッジ。 やっぱりイタリアの現代史はこのオッサン抜きには語れないのである。イタリアバッジにおいても、ファシスト関係モノの比重は大きい。 えー、正直なんのバッジかよ…
今回は観光旅行がメインとはいえ、やっぱりイタリアのバッジを買ったりしたいよねーという思いやみがたく、そのための時間も旅行スケジュールも組み込んだのだが、事前に情報収集した目的地ではすべて空振り!行くところ行くところ、すべてダメ! それも、全…
「国土を持たない国家」とも言われる聖ヨハネ騎士団についても感じることだが、「国家」というのは、実はものすごく虚構の存在なのだなあと感じることがある。 ローマ滞在中、バチカン市国は何度も訪れたのだが、その思いを強くした。 一応、独立国というこ…
今日は久しぶりにバッジの紹介から始める。 このバッジは、おそらくイタリア製ではなく、イギリス製かと思われるバッジだ。 「THE ST JOHN AMBULANCE BRIGADE」、直訳すれば「聖ヨハネ救急団」くらいの意か。 以前、私もお気に入りのいかにもストイックな雰…
イタリアって国は、古代ローマを初め、中世、ルネサンスと古い歴史があまりにもまばゆい光を放っているせいか、近現代史はどうしても影が薄い。少なくともわれわれ外国人にとってなじみ深い話じゃあないのだ。 じゃあ近現代はどうなんだというと、今度はいき…
イタリアでは、昨日も書いたように、残念ながら目を見張るような徽章文化には触れることはできなかったのだが、その他のことでは実に感心したものがある。 つまり、石の文化だ。 むろん、建築物は言うに及ばない。古代ローマ遺跡の、石造物の圧倒的な量には…
(まだまだ続くイタリア旅行記。・・・) 正直言って、イタリアでは期待したような「徽章文化」の一端に触れることはできなかったのだが、その代わり別によいモノを見ることができた。昨日紹介したペンダントもそうだが、今日もイタリアの宝飾品について触れよ…
さて、ヴェネチアを離れた我々が次に向かったのは、トスカーナ州の州都、ルネッサンス芸術が輝いた花の都・フィレンツェであった。 どうでもいいことのようにも思うが、「トスカーナ」、「フィレンツェ」って何とも語感がいい。のびやかで、なにか優しさを感…
昨日の続き。 ヴェネチア本島には自動車の乗り入れができない(本島入り口部までは可能)ので、人の移動や物資の輸送などは今も船に大きく依存している。船から下ろした荷は、船着き場からさらに手押し車(階段の上り下りに適した形に改良されたリヤカー)で…
先ごろイタリア旅行から帰ってきたが、観光資源の豊富さにはまったく圧倒された。有名な都市だけでなく、一般には無名の小都市も魅力にあふれている。 今回の旅は純粋な観光旅行だったのだが、そのことにまず驚いた。イタリアには「観光省」という独立した省…
ブルガリアの反ファシストバッジ。たなびく赤旗と銃は解放と革命のシンボル。 中央の人物はゲオルギー・ディミトロフ。
秘密結社の中では最も有名かつ、たぶん最も大規模なフリーメーソン。それだけにグッズというのは実にたくさんある。 フリーメーソンは神秘主義的な象徴をたくさん持っているが、そのせいかバッジやメダルも好きと見えて、これもたくさん存在する。 このメダ…
「プロテスタント過激派、武装放棄を宣言」というニュースの見出しに、ちょっと目を見張ってしまった。ここでいうプロテスタント過激派とは、北アイルランドの独立に反対するロイヤリストの武装集団で、UVFアルスター義勇軍のことである。IRAによる爆…
イタリアでは共産党が名を消し、左翼共産党となったのが1991年、先月にはその党名からさらに「左翼」の文字がなくなったとニュースになった。党勢を誇ったイタリア共産党でさえこのありさま、ヨーロッパでも旧共産党勢の退潮は止まらないように見える。 …
ずっと以前にユーゴスラヴィアの勲章を紹介したことがあったが、この人民軍勲章も同じ時に購入したものだ。全体の雰囲気が、いかにも独特でユーゴスラヴィアの勲章らしい。 銃を構える兵士の後ろの描かれるスコップとハンマーをもつ男の姿は、社会主義を防衛…
アルバニアのバッジやメダルを取り上げるたび、嘆息をつきたくなるのはその作りのひどさとデザイン的な魅力のなさである。あー、何度同じことを書いたかな、これ。 赤星勲章といえば、まずはソ連のそれがあって、、さらにそれを模した北朝鮮の戦士栄誉勲章 …
おそらく20世紀初期のイギリス保守系団体のバッジである。 「連合帝国 我々のものを維持する」というのは、帝国の一体性のアピールというか、要するに植民地はオレたちのものだ!ということが言いたいのだろう。 おもしろいのが、各地の植民地をそれぞれ固…
ソ連にはKGB(国家保安委員会)という情報・秘密警察があったが、東欧社会主義諸国にも類似の機関が存在した。 画像のバッジはブルガリアのそれで、剣と盾、赤旗とナショナルカラーの白緑赤が描かれている。 背景のダムや工場、麦穂は社会主義の象徴であ…
塩野七生の「ローマ人の物語」がついに終わってしまった。先週、最終巻第15巻「ローマ世界の終焉」が発売。15年に及ぶ書き下ろしシリーズが終わった。このシリーズが始まってから、毎年ずっと楽しみにしてきた一読者として、感慨深いものがある。 寂しい…
とにかくフリーメーソン関係バッジというのは、メチャクチャ数が多くて、その組織の広がりをバッジの数と種類の多さからもうかがい知れるというものだ。いやもう、それはきりがないほど。 このバッジは「1919 ROYAL MASONIC INST. FOR GIRLS」とあるので、ま…
北海道佐呂間町での竜巻被害にはちょっと驚いた。私は気象関係の災害にはなんだか割と敏感な方で、台風や地震やこういう災害が発生するたび、被害者もさることながら被害の情報収集や復旧活動などに従事する人はさぞ大変だろうなあと思ってしまう。 この竜巻…