徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国

中国 パンチェン・ラマ9世バッジ

チベットでダライ・ラマに次ぐ宗教的権威を持つのがパンチェン・ラマである。1959年、ダライ・ラマ14世は中国共産党支配に抵抗してインドへ脱出、亡命政府を樹立する一方、パンチェン・ラマ10世はチベットに留まる道を選んだ。 ダライ・ラマとパンチェン・ラ…

中国 青天白日勲章盗難事件、続報

2005年の「徽章の日」(6月1日)に偶然スタートした当ブログも、いつの間にか満7歳。気がついたら誕生日は昨日だったが、今後もよろしくお願いします。 先日の「青天白日勲章盗難事件」について続報があったので、一応紹介しておこう。 5月4日に盗難にあっ…

中国 台湾金門島で青天白日勲章盗難事件が発生

このゴールデンウイーク中にちょっと気になるニュースがあった。 去る5月4日夕方、台湾の金門島にある胡璉将軍紀念館で、ケース内に展示されていた胡璉将軍遺品の「青天白日勳章」がなくなっていることがわかった。監視カメラの映像から、中国大陸からの観…

中国 「武運長久」日本軍人へ贈呈されたバッジ

名古屋市長の南京大虐殺否定発言が、注目されている。南京事件、まあ大虐殺でもいいけど、このことについては、2010年、すでに日中歴史共同研究で両国の研究者による報告がなされている。 ところが河村市長の発言の場合は、そうした学術的論議について云々す…

中国 新生活運動バッジ

このバッジが何だかおわかりだろうか。盾型の中にコンパス様のものが描かれている。 蒋介石が全国に号令した「新生活運動」のバッジである。 1934年2月、中国共産党との戦いの最中、蒋介石は新生活運動を発動させた。以後1949年に蒋介石が下野するまで15年…

中国 中国少年児童隊・中国少年先鋒隊バッジ

中国の少年少女が首に巻いている赤いネッカチーフ。中国に行けば必ず目にする姿で、あれは少年先鋒隊のシンボルである。課外活動などを通じて共産主義を学ばせ、将来の共産主義青年団員や共産党員を育成するために設置された組織である。 いまや共産主義のニ…

中国 李鴻章バッジ

岩波新書の新刊、岡本隆司著「李鴻章」を読んだ。日本にとっても特になじみの深い人物で、清末には、中国の軍事、外交を一手に担っていたと言っても過言ではない政治家である。 中国の伝統的教養に富むエリート進士(科挙合格者)でありながら、中国の無力を…

中国 まさかこのバッジが中国の博物館で!?

「アメリカ軍スティルウェル公路護路隊徽章」と書かれた「キティちゃんバッジ」 すみませんが今回も特に書くことがないのでまたネタ話です。 中国の軍事系掲示板で発見したネタを、ぜひここで紹介したい。 中国の雲南省騰冲県にある「滇緬抗戦博物館」。2005…

中国 独立勲章(辛亥革命記念章)

今日10月10日は中華民国の建国記念日双十節だが、1911年の辛亥革命から100年目を迎える特別な日である。台湾では中華民国暦を使い続けているので、変えるキッカケのないままついに民国100年となってしまい、この「元号」は当分続くのであろう。 さて、せっか…

中国 中華人民共和国中央人民政府成立記念バッジ(1949年)

今年もニュースで中国ネタには事欠かなかった。その割に注目されなかったのが中国の建国記念日、すなわち国慶節で、私も気がついたら過ぎていたよ。 一昨年は建国60周年記念ということで軍事パレードなどが行われてハデだったが、今年については特にどのマス…

満州 協和会徽章(4枚)

気がついたら今日は9月18日、満州事変記念日。デモを抑えたり放任したり、中国当局のサジ加減もなかなか難しい今日この頃。かの国ではどんな1日だったろうか。 というわけで、せっかくなので満州モノを。 以前も紹介したことのある満州協和会の徽章を、一挙…

中国 南下工作団卒業記念章

これも私にとっては懐かしいバッジのひとつ。北京の骨董店で見つけて、予備知識は全くなかったものの、独特の雰囲気に惹かれて買った。もうずいぶん前のことになるなー。 値段は日本円で3千円強、思ったよりも高かったので一瞬購入を迷ったが、帰国も迫って…

中国 上海日僑自治会出入証

そうか、今日は終戦記念日か・・・ということで、親戚の話でも書く。 父方の親戚には、戦前中国にいた人が何人かいる。最近、そのうちの1人から話を聞く機会があった。彼の生まれは昭和10年。 家族とともに上海に住んでいたが、昭和20年3月、戦況が危ないと…

中国 「8月1日の建軍記念日から新しい勲章使用」ニュース

(新たに制定された勲章、記念章) (1,2,3級奨章) 中国の高速鉄道の事故ニュースを見て、ある意味期待通りな当局の対応にあきれかえってみせるのは役立たずのテレビコメンテーターに任せておこう。注目すべきは、記者会見で責任者にくってかかる記者…

中国 ある意味衝撃的な「泉州晩報」(福建省地方紙)の掲載記事

中国福建省の泉州市で最大の地方紙「泉州晩報」に、こんな記事が載っていた(2011年7月11日版)。 それがある意味衝撃的だったので、ぜひ紹介させて欲しい。 「退役老兵のお宝探し 数百枚のバッジを収集」という見出し。 「今年68歳の元兵士、許栄源はひょん…

中国 三級解放勲章(1955年)

上海の第1回共産党大会跡記念館(2010年9月撮影) 今日は中国共産党の創設記念日。創設は1921年のことだから、今年はちょうど90年目になる。今や党員数8000万人を超える世界最大の政党となった。もっとも、独自の未来観とイデオロギーで理論武装していた頃の…

中国 清末警察?帽章

今年2011年は、中華民国100年、すなわち清朝を打倒した辛亥革命から数えて100年目となる。 満州民族の支配王朝であった清は、外から押し寄せる帝国主義と、内からは漢族の民族主義の興隆により、今から百年前、ついに滅亡したのであった。 清朝のことを考え…

中国 「抗戦十四年徽章収蔵図鑑」

コレクター市場が過熱する一方の中国では、関連書籍の発行もまた盛んである。書画骨董は言うに及ばず、コイン、切手などのメジャーなコレクターズアイテムに混じって、徽章関係の本もしばしば目にするようになった。 そんな中、今日紹介したいのがこの一冊。…

中国 人民功臣バッジ(1950年)

このバッジは建国初期の毛沢東モノとしては有名で、比較的多く作られたとみえる。 「人民功臣」というのは、要するに革命に功績のあった人物を表彰するための呼称。中国ではいろんな組織のいろんなレベルでの「人民功臣」表彰が行われた。 このバッジの裏面…

中国 手製の文革期毛沢東バッジ

世界の徽章文化を語る上で、特異な地位を占めると思われるのが、中国文化大革命期の毛沢東バッジであり、それについてはこのブログでも何度も取り上げてきた。 もうずいぶん昔、中国で安い毛バッジをまとめ買いしたとき、混じっていたのが画像のバッジ。 「…

中国 東北人民解放軍勇敢奨章

中国共産党が今では革命政党ではなくて国民政党に変容しているのと同様、中国人民解放軍もどうみても革命軍というよりは国防軍化している。今も革命党・革命軍であった時代の片鱗を垣間見ることがあるものの、それは珍しいことと言っていい。 共産党が政権を…

中国 バッジにおける人物肖像彫刻 ~40年代蒋介石バッジを例に~

ロイヤルウェディングに沸くイギリス。 ところが、先日、王立造幣局が作成したウィリアム王子とケイトさんの婚約記念コインが発売されたが、「ケイトさんの肖像が似ていない」と批難が上がっているというのだ。 これに対し、王立造幣局側は、似ているかどう…

中国 孔子生誕2500年記念章

ノーベル平和賞を巡る中国の騒動は予想どおりとは言え、中国側が「孔子平和賞」を創設して対抗したのにはさすがにあきれた。しかも受賞者が台湾の国民党元主席の連戦というのも、何と言っていいのやらという気分になる。これ、来年は誰が選ばれるんだろうね…

中国 抗美援朝紀念章 遼西省人民贈(朝鮮戦争バッジ)

韓国ヨンピョン島への北朝鮮による砲撃事件には驚いた。今のところ、軍事衝突はそれ以上エスカレートしてはいないものの、急速に朝鮮半島における緊張が高まっている。 この事件を朝鮮戦争になぞらえて、北朝鮮が今にも南進を開始するような危機感を煽る「識…

中国 共和万歳(花銭)

今日は10月10日双十節。辛亥革命(1911年)の記念日。 せっかくなのでそれに因んだネタを・・・と探したものの適当なバッジが見あたらない。だからといって別のネタにするのも何なので、バッジ以外のモノを取り上げる。 清朝誕生から2百数十年。中国の大多数を占…

中国 国慶節記念バッジ(1984年)

今年もやってきた中国の国慶節。 去年は建国60周年の節目だったので大々的に行われたが、今年はあまりニュースにもならなかったようだ。昨年9月に北京を訪れたとき、セキュリティチェックが面倒くさかったのを思い出した。天安門にも登れなかったしなあ。 …

中国 上海万博キャラ「海宝」ピンバッジ

ちょっと上海に行ってくる、と旅行前知り合いに言うと、決まって「ああ、万博行くの」と言われたものだ。 いや、別にそういうワケじゃないんだけど・・・とだんだん説明するのも面倒になってしまった。私だって、ホントは万博が終わってから行きたかったんだけ…

中国 孫文埋葬紀念メダル

上海の孫中山(孫文)文物館ではいろいろな品物が展示されていたので、中には「あ、これ同じのオレも持ってるなあ」というモノも。今日は孫中山文物館にもあったメダルを、私のコレクションから紹介しよう。 辛亥革命から11年あまり後、1925年3月12日、孫文…

中国 中国同盟会員章 ~上海孫中山文物館にて~

突然だが、上海に行ってきた。尖閣諸島の領有権問題は困ったものだが、昨今の円高はやはりありがたい。人民元の対ドルレートはじりじり上がっているが、それでも1万円を両替すれば750元近くになるのであった。 私の感覚からいって、これはかなりの高レート…

中国 北京原人バッジ

今の中国は、果たして共産主義国家といえるのだろうか。日本でも、「中国=共産主義、共産主義=悪、ゆえに中国=悪い国」式の批判をする人もいるが、中国の善し悪しはともかく、その前提が正しいのか。 共産主義の定義を、「共産党という名前の党が支配する…