徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

2010-01-01から1年間の記事一覧

日本 第5回内国勧業博覧会準備共進会徽章

上海国際博覧会(上海万博)が始まった。北京オリンピックに続く国家プロジェクトとして、今夜、華やかな開会式が行われたところだ。 私など、今さら万博・・・という気分にもなってしまうのだが、好調の中国経済をうけてマスコミなどの注目も高く、それなりに…

日本 立命館大学「禁衛隊」徽章

その昔、骨董市でこの徽章を初めて見たときは、正体が分からなかった。それでも分からないなりに、なんとも言えないインパクトに惹かれて値段を聞くと、意外なほどの高い値段を言われた。冗談じゃない、と買う気も失せたのだが、その後、この徽章の正体を知…

日本 大学野球早慶戦「天覧」試合記念メダル(1929)

私はバッジやメダルのコレクターだが、何でもいいかというとそういうワケじゃなく、今のところあまりスポーツ関係には関心を持っていない。スポーツ関係バッジ・メダルは非常に多いのだが・・・ が、スポーツモノの中にもなかなか名品があるので、そういうモノ…

エスペラント 第53回(1968)世界大会バッジ スペイン(マドリード)

久々にエスペラントバッジを取り上げる。 割と最近手に入ったもので、1968年に開催された第53回大会のもの。開催地はスペインのマドリード。 おもしろいのはデザインで、描かれている2人の騎士は、は言うまでもなく「ドン・キホーテ」であろう。 愛馬ロシナ…

中国 「清共」腕章

アンチ・コミュニスト関係でもうひとつ。こちらも中国だが、国民党がまだ台湾に逃れる前の中華民国時代である。時代はよく分からないが、第二次国共合作(1937年)以前のものではないかと思っている。 それもずばり「清共」と書かれている。日本人の感覚では…

台湾 中国青年反共救国団の胸章(1955年)

日中戦争時代、中国青年の政治的組織として成立した「三民主義青年団」。この組織の指導者として頭角を現していったのが蒋介石の長男、蒋経国であった。この組織は中国国民党の青年組織として組み込まれていくのだが、中国共産党の共産主義青年団(ソ連のコ…

北朝鮮 国松長官狙撃事件の遺留品「朝鮮人民軍バッジ」その4

あんまりこのネタを引っ張るつもりもないのだが・・・気になる記事を見つけたのでもう一度だけ。 警察庁長官狙撃事件の現場に残された北朝鮮バッジ、やっぱり北朝鮮ウォッチャーも注目していたようだ。 先週4月1日の夕刊フジ公式サイト「zaksak」に掲載された「…

北朝鮮 国松長官狙撃事件の遺留品「朝鮮人民軍バッジ」その3

もう2度にわたって触れてきたこの件だが、警視庁の発表があったので、一応オチをつけておこう。 1995年に発生した国松警察庁長官狙撃事件については、先日15年の経過をもって時効を迎えたが、警視庁は捜査結果を昨日、ネット上に発表した。 それが、「警察…

北朝鮮 国松長官狙撃事件の遺留品「朝鮮人民軍バッジ」その2

今日午前0時、発生から15年目で時効を迎えた「国松長官狙撃事件」。 警視庁公安部長は、記者会見で「オウムのテロ」と異例の発表を行った。そこまで確信しているならその根拠となる証拠を出せばいいのではないかと考えるところだが、それがないから起訴がで…

北朝鮮 国松長官狙撃事件の遺留品「朝鮮人民軍バッジ」その1

久しぶりにニュースで取り上げられて、そうかーもう15年になるのかと思った。 1995年3月30日の朝に発生した「国松長官狙撃事件」。オウム真理教による地下鉄サリン事件の直後とあって、警察はすぐにオウム真理教との関連を疑った。2004年にはオウム元信者…

日本 帝国飛行協会正会員章

航空関係のバッジは、なぜかカッコイイのが多い・・・というのが漠然とした私の印象だ。鳥のような、魚のような流線型の飛行機それ自体がカッコイイせいかもしれない。 (財)航空協会の公式サイトによると、帝国飛行協会は、1913年(明治43年)に設立された民…

アンゴラ ネト大統領バッジ

最近、またネトのバッジを入手したので紹介しよう。ネトバッジは、けっこう種類が多いのである。 アフリカのアンゴラ初代大統領となったアゴスティーニョ・ネト。ポルトガルとの独立戦争に勝利後(1975年)、アンゴラ解放戦線を率いて内戦を戦った。建国から…

日本 「沖縄返還・安保反対・物価値上反対」バッジ

核持ち込みや沖縄返還などを巡るアメリカとの密約問題に関して、今週調査結果が公表された。 まあ、大まかなところはすでに予想されたことであって、この調査結果を聞いて、まさかそんなことがっ!?と大騒ぎする人はほとんどいないのではないか。ああやっぱ…

日本 せんとくんバッジ(平城遷都1300年祭キャラクター)

オリンピックでマスコット(それも複数の)が登場するのは、すっかり定着したが、日本ではイベントや地方自治体のシンボルとして「ゆるキャラ」が作られるのも定番となった。 「ゆるキャラ」・・・つまりはシンボルマスコットなのだが、そのダメさ加減というか…

カナダ バンクーバーオリンピックメダルについて

時差の関係で、今回のバンクーバーオリンピック、競技時間帯が日本の未明から午後にかけてになっていて、一般の勤め人にとってライブではなかなか見にくいのが残念なところ。 まあ正直、今回のオリンピック、日本のメダル獲得は相当厳しいんじゃないか、ひょ…

カナダ 英系ナショナリズムバッジ

平和でヒマな週末。私はゴロゴロしながら、テレビでバンクーバーオリンピックの開会式を見ていた。 先住民族や世界中の移民が集まってできたカナダ。開会式アトラクションは、その文化の多様性をアピールする内容であった。 だが、我々は知っている。かつて…

日本 日露協会会員章

NHKドラマの影響もあって、最近、「坂の上の雲」を読みかえしている。 弱肉強食の帝国主義の時代を生き抜くため、生まれたばかりの明治日本は超大国ロシアとの戦争に突入していく。日本の実力を過小評価したロシアに対し、日本は国の存亡をかけて外交内政…

日本 日本ソムリエ協会 ワインエキスパートバッジ

先日、海外から一時帰国した友人を囲む会が行われたのが、都内のちょっとしたビストロ。週末とあってけっこう混雑していたが、いろんなワインがあっておもしろかった。いや、実は私は全然ワインなんて分からないんだけど。こういうの、好きな人にはおもしろ…

モンゴル 戦闘名誉メダル

デザイン的にはとてもモンゴルらしいというか、イメージピッタリのメダル。知らない人でも、これがモンゴルのモノと簡単に想像できるのではないだろうか。 デザイン的にも印象的な上、かなりの数が作られており、モンゴルのメダルの中でも有名な部類にはいる…

日本 大丸 社員章(?)

有楽町の西武、京都の阪急、街の顔となってきた大手百貨店が、次々に閉鎖される。不況の中、百貨店の状況はますます厳しく先は見えない。 百貨店という顔を失った街は、一層沈滞感と停滞感がつのるだろう。地域住民にとって、これはなんとも言えない不安感を…

日本 大日本国防婦人会会員章

戦前の女性組織の二大巨頭、愛国婦人会と大日本国防婦人会。字面から受けるイメージでは、果たして何がどう違うのやらよく分からないが、この2つの組織はなかなか相容れぬ間柄であったらしい。 まず成り立ちからいえば、愛国婦人会の方がずっと古い。設立は…

モンゴル 労働勇敢赤旗勲章

どうも地味なバッジの紹介が続くと、ちょっとハデ目なものを取り上げたい気分になるというもの。 そころで、何となくまだ部屋の中が片付いておらず、なにをどこにしまったか把握しきれていない私。 だがまあコレクションをガチャガチャとかき回していて、再…

日本 立憲政友会党員章

自民党に代わり、民主党政権がようやく誕生したが、二大政党制うんぬんというなら、自民党との違いをクリアに見せてくれないとねえ・・・と思う今日この頃の混乱ぶり。 まあ、長年君臨した自民党政権との違いを出そうとしているからこそ、各所で軋轢を発生させ…

中国 広西省土地改革奨章(1952年)

世界的規模の不況で先進国がのきなみ苦悩しているのをよそに、めざましい経済発展を続ける中国。中国は、国の内外にさまざまな問題を抱えつつ、もうじきGDPで日本を追い抜き、アメリカに次ぐ第2位を占めるのは確実視されている。 ・・・最近、そんなニュー…

アメリカ アメリカ共産党「ソ連邦14周年歓迎」バッジ(1931年)

すこし、宮城与徳のことが頭を離れない。 彼のことを調べていて、ちょっと私の印象に残ったのは、彼が沖縄出身者であったことだ。かつて、多くの沖縄県民が、アメリカ大陸へ移民として旅立っていった。 沖縄が、それだけ貧しかったということである。 宮城与…

ソ連 「宮城与徳の勲章、45年ぶりロシアで発見」に疑義あり!

このニュース、各紙で取り上げられていたので、見た人も多いと思う。 私も職場でたまたま目にし(読売新聞)、へえと思っていたのである。 宮城与徳は、名護市出身の画家で共産党員。ゾルゲ事件に連座して尾崎秀実とともに逮捕され、1943年に獄死した。 反ナ…

アメリカ ロータリークラブ会員章

実はうちの近所にも支部があるロータリークラブ。 地域でさまざまな社会奉仕活動を行っているので有名である。この会員章も有名で、ケンタッキーフライドチキンの店先に立つカーネル・サンダースの胸元にもちゃんとついている。ちなみに彼がつけているバッジ…

日本 三池炭鉱労働組合員章

なんだか最近歴史ブームだそうだ。流行語大賞には、「歴女(れきじょ)」なんていう言葉もランクイン。ちなみに「歴女」とは、(日本の)歴史好きな(若い)女性のことを指すようである。 まあそれはけっこうなことだと思うが、ちょっと偏ってるんじゃないの…

日本 韓国併合記念章

あけましておめでとうございます。あわただしくも、今年もなんとか平和な新年を迎えることができました。なにより慶賀すべきことです。 さて、今年は2010年。2千年代に入ってもう10年が経つのかと感慨深いが、新聞を読んでいたら、今からちょうど100年前…